7月3日(火)東大阪市の埋蔵文化財と勾玉つくり

 

近鉄瓢箪山駅に9時30分に集合して南へ700mの東大阪市発掘ふれあい館(埋蔵文化財センター)で、東大阪市の埋蔵文化財について学びました。午後は勾玉つくりを体験しました。

 

 

 

 


[午前】

東大阪市の埋蔵文化財についての講義

講師:東大阪市教育委員会埋蔵文化財

   学芸員 金村浩一様


 

縄文~弥生時代、瓢箪山駅から西(黄緑地域)は海だった。人は生駒山の麓、標高100mまでの地域(薄茶色地域)に居住した。この地域で鉄道、高速道路の開発工事が行われるのに伴い、多くの遺跡が発掘されています。

主な遺跡は水走(みずはい)遺跡、瓜生堂遺跡、日下遺跡などがあり、後で展示室を案内された時、発掘された縄文土器、弥生土器などを間近に見ることが出来ました。

 

 

【午後】勾玉つくり

 

次の手順で勾玉つくりを体験しました。

(1)勾玉型、ハート型のおおよその形をした平板

  の滑石を御影石で削って形を整えます。

(2)御影石で面取りして、角を丸くする。

  ここまでが大変な力仕事です。御影石にゴシ   

  シこすって削っていくのです。特に黒石は白石

  に比べ、硬くてなかなか削れません。

(3)トクサで表面を滑らかにする。

(4)水洗いしながら水性サンドペーパーでさらに

  表面滑らかにする。

(5)表面をワックスで仕上げる。

(6)紐を付けてもらって出来上がり。

 


 

2班の人の完成品です。

皆さん、良い記念になったと喜んでいます。


この勾玉つくりの過程で驚いたのはトクサです。植物性なのに石がよく砥げました。トクサは砥石に似て、茎で物を砥ぐことができるので砥草と書かれています。作業室の窓の外に砥草が栽培されていました。竹のように節があり、緑の茎が真っすぐに伸びています。縄文人もこの砥草を勾玉つくりの研磨用に利用していたのでしょうか。